募集プログラム

募集プログラム

募集プログラム内容

JSPEN2022では、下記のプログラムを募集いたします。従来からのシンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップは主題プログラムとし、日本消化器外科学会に準じた定義とします(一部指定演者といたします)。また、一般演題のうち、従来の紙媒体を掲示するポスター形式の発表は設定いたしません。

なお、各テーマや形式に関し、追加・変更になる場合もございます。

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〇シンポジウム

ある程度完成された業績を集約した演題をとりあげるセッションです。様々な領域から違った意見を持った演者を歓迎します。

1 栄養評価のニューノーマル and MIRAI
—GLIM criteriaの活用—

栄養評価の国際的基準を求めて、2018 年GLIM criteria が公開され、新しい栄養評価基準として、医療とそれに連動する介護のさまざまな分野で活用が期待されている。このシンポジウムでは新基準に関し基調講演を配しつつ、各領域での実践経験に基づく助言や提案を広く求め、ニューノーマルな栄養評価ツールとして普及に努めたい。

2 早期退院時代の消化器がん周術期栄養管理のニューノーマル and MIRAI

消化器がん周術期には低侵襲化に伴い術後早期の経口摂取が浸透し、これに連動する形で在院日数の短縮が進んでいる。術後の食への順応の場も在宅に移行しつつあり、引き続き補助化学療法が施行されることも珍しくない。この現状を踏まえ、術前の栄養評価による対応、標準的な術後経口摂取計画としてのニューノーマルを提示していただき、退院後も含めた術後経口摂取管理について実践の標準的アウトカムを紹介いただきたい。さらに、この計画から逸脱し低栄養が進行するケースへの栄養サポートについても議論したい。

3 重症症例における早期経腸栄養管理のニューノーマル and MIRAI

特定集中治療室における早期栄養介入管理加算が導入されたが、対象の背景や侵襲にも違いがある中で、重症患者における最適な栄養管理について経腸栄養を含めた管理について議論してもらいたい。また、この加算での算定要件を踏まえ、医療現場では何が変わり、何が改善し、どのような苦労があるか?実際の導入施設から、経験に基づくニューノーマルの提案を求めたい。

4 栄養投与量決定のニューノーマル and MIRAI
—侵襲と至適投与量予測評価からの栄養処方への応用—

栄養処方の決定手法にはさまざまな予測計算式や簡便な目安が存在するが、これらでは対応不可能な事例をよく経験する。実臨床では、定型的で準備可能な予定治療から、突発的な急性疾患や合併症のように侵襲度と病状の今後の展開が異なる幅広い症例群に対して、併存疾患などの状況を意識し、投与アクセスも踏まえ、実に多彩な因子下で栄養処方を決定しなければならない。また、再評価時に増量を目指しても困難に直面する場合も多い。本シンポジウムではさまざまな医療現場で実践されている栄養処方決定と実践の工夫を紹介いただき、困難な状況であっても有用な栄養サポートが実現できるニューノーマルな知識として理解を深めたい。

5 腸内細菌環境整備のニューノーマル and MIRAI

腸内に生息しているさまざまな細菌が一定の生態系を形成し、宿主の健康維持に関与していることが知られている。急性期医療ではこれらのバランスが破綻し、好ましくない腸内環境に陥ることは避けられないものの、宿主に有益な腸内環境を目指したシンバイオティクスの概念が定着し、実践例も増えている。栄養サポートでは腸管機能を意識した管理を行うが、双方のマッチングによる臨床的アウトカムについて紹介いただき、実臨床への応用に向け、腸内細菌環境整備のニューノーマルとMIRAIについて知識を深めたい。

6 病態別栄養サポートのニューノーマル and MIRAI
—今変わりつつある各種病態の栄養サポート—

各種臓器障害に対する病態別の栄養サポートといえば、古くからの教科書的対応が思い浮かぶと思う。しかし、それらは主に慢性期の病態に対するものであり、近年の治療成績向上のもと他疾患治療を受ける機会は増えており、これら急性期対応では必ずしも慢性期のサポートとは一致していない。近年では、従来にない効果・効能を有する薬剤も新規発売されており、一般的な薬物禁忌にも配慮しつつ、従来の古典的管理から脱局し、急性期治療としての栄養サポートにおける病態別管理のニューノーマルとMIRAIについて議論してもらいたい。

7 腸管不全・短腸症候群のニューノーマル and MIRAI

腸管不全は小腸機能の障害による栄養不良を伴い、静脈栄養に依存する病態である。その原因として、小腸機能の障害や短腸症候群が知られている。炎症性腸疾患もその原因とされるが分子標的薬登場から約20年が経ち、その背景も変わりつつある。そして、短腸症候群の管理に新しい選択肢としてGLP-2アナログ製剤が2021年ようやく本邦で承認された。このような背景を鑑み、栄養サポートが欠かせない腸管不全・短腸症候群の管理におけるニューノーマルとMIRAIについて、栄養の視点で議論してもらいたい。

8 静脈栄養のニューノーマル and MIRAI

静脈栄養は、経口摂取や経腸栄養では管理できない場合の栄養補給手法として広く認知されて普及し、近年の医療成績の向上に寄与してきた。しかし、人工栄養であるが故、その適応と適正な製剤選択、開始のタイミング、アクセス選択、ライン管理など実臨床面での課題が存在する。本シンポジウムでは、適正使用の観点から、末梢静脈からの投与も含めて静脈栄養の効果発揮のためのコンセプトやエビデンスをニューノーマルとして再認識するとともに、今後期待されるMIRAIの製品像についても提案いただきたい。

9 脂肪乳剤のニューノーマル and MIRAI

脂肪乳剤は水に溶けない脂肪を静脈的に投与できる製剤である。一方、その投与時にはリスク管理の視点が必要であるが、実際の運用については一定の見解がなく、医療現場での混乱の原因となっている。脂肪乳剤の製剤上の工夫を理解するともに、適正使用のニューノーマルとして、脂肪投与のメリットを最大限に引き出す管理面でのコンセンサスに向け、議論を求めたい。さらに、世界的には多くの国で承認されているn-3系脂肪酸を含む製剤は本邦では未承認であり、これらの導入も含めた脂肪乳剤のMIRAIについても議論も期待している。

10 微量元素のニューノーマル and MIRAI

栄養管理における微量元素の重要性は広く認知されているが、その欠乏の実態については一定の見解は得られていない。腸管不全やこれらを含まない長期栄養管理などの従来の背景以外にも微量元素の欠乏に遭遇することがあり、実臨床での微量元素の欠乏の実態については不明な点も多い。本シンポジウムでは、これらの欠乏への視点のニューノーマルとMIRAIについて議論してもらいたい。

11 重症治療後の生活の質を求めて!
—集中治療後症候群(PICS)防ぐ栄養サポートと多職種連携—

重症疾患の救命率が向上する中で、治療中より身体的障害とともに認知・精神的障害を来たすことがあり、集中治療後症候群(PICS)と呼ばれている。特に身体機能障害としての筋力低下(ICU-AW)は、治療後の生活の質に大きく影響する。本シンポジウムでは、投与すべき栄養処方面も含めて、多職種連携の実際についてそれぞれの立場から発表してもらい、治療後の生活の質向上を目指すためのMIRAIに向けた取り組みについて議論してもらいたい。

12 嚥下調整食のニューノーマル and MIRAI

嚥下調整食分類(日本摂食嚥下リハビリテーション学会)が2021年改訂された。この領域では、従来より医療や介護の場で統一した食のスケールが存在しないことが問題となり、2013年に旧分類が発表されていた。本シンポジウムでは、今回改訂された新分類について理解を進めつつ、広くさまざまな病状や療養環境で実際に提供される嚥下調整食について、提供も含めた運用面での経験を募り、各分類を活用するためのノウハウ等について議論してもらいたい。

13 NSTのニューノーマル and MIRAI
—チーム力と各職種の役割—

NSTは全国に拡大して20年、診療報酬制度にチーム加算として評価されて10年が経過している。制度化以降は加算の算定要件がNST活動のスタンダードになっているが、医療におけるチーム医療や多職種の関わり方は当時とはかなり異なっており、NSTのベネフィットのためにはNSTの在り方から考えなおす時期かもしれない。高齢化と人口減少が進む我が国におけるNSTのニューノーマルをCOVID-19拡大時の活動の経験値を含めて議論いただき、MIRAI像についても考えたい。

〇パネルディスカッション

数人の演者が一つの問題について討議するセッションです。司会者が主導し、演者には自己の経験や業績にもとづいて異なる意見を述べ合っていただきます。

1 COVID-19治療から見えてくる栄養サポートのベストプラクティス

2020年より未知の重症呼吸器感染症であるCOVID-19 治療を経験し、全身管理下での栄養サポートが全国で実施されてきた。第36回学術集会ではその試みが発表されたが、2021年にはさらなる周期的な感染拡大に遭遇した。本パネルディスカッションでは、その経験値からCOVID-19 治療での栄養サポートのベストプラクティスについて考えてみたい。加えて、重症呼吸器管理で選択される腹臥位における経腸栄養管理手法についても発表を期待している。

2 がん治療における水・電解質管理のベストプラクティス

がん治療ではクリニカルパスや治療レジメンなどによる治療計画が定められ、治療成績が向上している。しかし、治療が長期化する一方、治療開始時の臓器障害度や栄養状態は多彩で、治療のパターン化に伴って、支持療法が想定通りに機能せず水・電解質異常をめぐる問題に進展することがある。支持療法としての水・電解質管理は重要となっており、予定治療を安全に継続できるレジメンとして逸脱を防ぐ視点での治療計画と支持療法について、経験例からの助言をベストプラクティスとして広く求めたい。

3 がん治療における低栄養の実態と対策

がん治療成績向上は目覚ましく、次々と効果的治療が臨床応用され、その治療期間が長くなっている。がん治療では経口摂取に支障をきたすことは避けられず、治療の継続とともに低栄養に陥る症例は少なくはないが、その実態は明らかではない。確かに治療成績全体から見ると低栄養となる症例は一部ではあるが、低栄養の遷延は治療継続を困難にし、フレイルを来し、患者QOLは低下する。治療と一体感のある栄養サポートにより有効な治療機会が提供できれば、有害事象対策にもつながると考えられる。本パネルディスカッションでは、がん治療における低栄養の実態を把握するとともに、その対策の視点や実践中のベストプラクティスについての発表を期待している。

4 サルコペニア・フレイル対応としての運動介入と栄養サポートのベストプラクティス

サルコペニア・フレイルへの対応として、予防的側面も含め、さまざまな取り組みがなされている。これまでの知見でも、運動介入と栄養サポートの一体的運用が重要で、特に「筋力の回復をいかに達成するか!」が課題となっている。対象となる患者層も多彩なため個別性の高い取り組みでもあるが、本パネルディスカッションでは一連の多くの取り組みを取りまとめ、各領域でのベストプラクティスと評価のためのパラメーターの持ち方などニューノーマルとして発信してもらいたい。

5 がん治療における⾎糖管理と栄養処方選択のベストプラクティス

がん治療では血糖管理が必要なケースが多くなっている。治療対象に糖尿病患者比率が高い上、治療関連でステロイド薬を併用する場合も少なくない。一方で、がん治療中の経口摂取量は不安定であり、通常の糖尿病管理とは異なったいわゆる「シックデイ」での管理とならざるを得ない。本パネルディスカッションでは、昨今の糖尿病治療薬の多彩なラインナップの中で、過剰栄養管理の視点ではないがん治療時の血糖管理について日々の実践例を発表いただき、ベストプラクティスをまとめてもらいたい。

6 栄養管理面から求めたい適正な薬物療法の選択と修正

近年の薬物療法では水・電解質調節を利用した製剤が幅広く利用されている。一方で、併用される栄養療法では摂取・投与される栄養素はその代謝過程において、電解質や微量系栄養素に影響を与え、作用機序的にはこの双方が相加相乗的に作用する場合と逆に拮抗することが想定される。本パネルディスカッションでは、実臨床での栄養管理時の着眼点として「薬物療法を活かすためには、どのような視点で、どのようにアプローチすればよいか?」について、専門的目線から意見を求めたい。

7 脳・神経疾患における栄養療法の工夫

脳・神経疾患では栄養面で重要な役割がある筋肉量の減少を伴うことが多く、全身の代謝変動を意識した栄養サポートが必要である。さらに個々の活動性には差異があり、維持と改善のためにはリハビリテーションとの一体的管理が求められる。本パネルディスカッションでは、急性期から慢性期まで幅広い本領域で、摂食嚥下障害も視野に入れつつ、経口摂取を基軸とした栄養サポートについての実践例を求め、ベストプラクティスを発信したい。

8 小児医療における長期栄養管理を見据えた課題と工夫

小児医療の中でも長期栄養管理が必要な医療的ケア児は増加の一途を辿っており、約2万人の24時間ケアを家族が担っている。制度的には医療と介護の両方で給付視点だったが、2021年に医療的ケア児支援法が成立し、医療面だけでなく社会的支援の施策を主体的に実施する義務が行政側に発生した。すでに、社会的日常生活を医療的ケアで支えるニューノーマルな社会スキームが構築に向けて動き始めている。本パネルディスカッションでは、医療的ケアでは欠くことができない栄養面での様々なサポートを、長期目線での課題と支援者としての社会の工夫について、現場の苦労を聞きつつ、MIRAIのための施策へ繋げるための様々な助言を集めたい。

9 漢方薬を活かした栄養療法の最前線

漢方薬は五・六世紀ごろに日本に到来し、自然の恵みを活かす生薬として、近代までは長年医療の主役であった歴史を持ち、今や医療において身近な存在として140製剤以上が製品化されている。漢方はいわゆる西洋医学とは違った側面で作用し、漢方が得意とする症状に消化器症状がある。食を含めた栄養療法が必要な病状では、漢方ならではの工夫が有効なカードとして機能することが推測される。本パネルディスカッションでは、最前線で栄養サポートの一環として実践されている漢方薬の活用について、先人治療経験の集積という漢方本来の伝統的な側面からも知識の共有を図りたい。

10 静脈栄養を活かすためのライン管理のベストプラクティス

静脈から輸液として栄養管理を行う手法では静脈アクセスと投与ラインの管理が重要である。無菌的な製剤を無菌的に投与する静脈栄養ならではのベストプラクティスが存在する。しかし、静脈栄養をめぐる感染や刺入部の皮膚トラブルは避けがたい有害事象ながらも、重篤化する事例の報告が後を絶たない。より優れた組成での栄養投与という側面からは様々な栄養素添加済み輸液製剤が望ましいが、結果的には細菌にとっても増殖に適した環境となってしまう。経腸栄養が実施できない場合に静脈栄養が果たす役割は大きく、優れた栄養療法に期待できるだけのライン管理が現場には求められる。本パネルディスカッションでは、静脈栄養を活かすために実践しているベストプラクティスを集積いただき、コンセンサスを目指し議論してもらいたい。

11 栄養管理領域におけるタスクシフト・タスクシェア

人口減少に伴い医療従事者の減少も見込まれる現在、各職種が担うべき医療行為を見直す時期に来ている。そして、医師の働き方改革による労務時間管理の中で、時間短縮に向けた取り組みとして医師以外の職種へのタスクシフト・タスクシェアが職種別の推進項目として示されている。栄養管理領域では主に看護師の特定医療行為が挙げられ、一部の静脈カテーテルの挿入や抜去に加え、栄養量以外にも水分量や電解質量などの投与調整が提案されている。本パネルディスカッションでは、担い手となる各職種から今実践している、もしくは実践可能な業務を紹介していいただき、全国的に拡大するための施策について議論してもらいたい。

〇ワークショップ

完成した研究成果より、現在課題となっている点、また進行中の研究や新たな視点からの臨床経験をとりあげるセッションです。斬新な考えや新しい方向などを示す発表を歓迎します。

1 人生晩年の栄養サポートを考える!

高齢化が進む日本で、各種疾患の治療成績の向上に伴い、死因として老衰が実際に増加している。老衰による自然な死と医療における栄養管理は短期目線では別であるが、個々の症例の経過を観察すると必ずしも別とは言い切れない場合もある。これまではその見極めが十分ではなく、栄養投与のアクセスのみで議論されてきた。高齢者の場合は、病状から医学的に選ぶアクセスに加え、人生の晩年としての経口摂取の在り方を含めた視点が栄養サポートには必要である。本ワークショップでは、高齢者の栄養管理を行っている急性期から慢性期、あるいは医療機関以外の現場の医療者から臨床経験を発表して頂き、高齢者の栄養管理に、エビデンスレベルは低くとも科学的根拠を目指した一定の方向性を示してもらいたい。さらに、栄養サポートにおいても人生の晩年のアドバンスドケアプランニングのためには何が必要であるかを共に考えたい。

2 「癒し」を意識した医療における食のニューノーマル
—病院給食から在宅食支援までのMIRAI—

食の必要性は言うまでもないが、ひと昔前の医療の世界では医療の食は提供側の都合で運営され、「癒し」という配慮に乏しかった。しかし食は、食べてもらわなければ意味はない。また、治療的な食の制限は避けられないが、制限を優先するがあまり、食の機会を奪ってしまい人工栄養に傾斜していないだろうか?実際の医療現場では病状以外にも嗜好やアレルギーなど複雑因子は多いものの、経口摂取に勝る栄養法はなく、不足や過剰に対応をしつつ食べてもらい、少しでも癒しが届けられるような工夫はないだろうか?そして、退院後では、求められている食の要素を実現するための指導が在宅環境を意識して必要であろう。本ワークショップでは、実際の様々な工夫を発表いただき、「癒し」を意識した医療における食のニューノーマルを示してもらいたい。

3 がん悪液質診療のMIRAI
—新たな挑戦と展開—

がん悪液質の概念が整理され、近年はより早期からの栄養サポートが求められている。2021年には食欲低下の対症療法治療薬としてのグレリン用作用薬が発売され、がん悪液質治療は新たな段階に入った。しかし、有効な手段となるには単発的な薬物治療ではなく、n-3系脂肪酸をはじめとする栄養サポートに加え、腸管免疫や運動療法などを含めた集学的治療を確立しなければならないとされている。本ワークショップでは、グレリン用作用薬のリアルワールドでの栄養学的評価やがん悪液質の改善によるQOL向上を目指した新たな試みを広く募集し、これら治療の開始時期や不可逆的悪液質の見極めも含めた議論を行い、MIRAIに向けた展開を期待している。

4 血液浄化療法下での栄養療法のニューノーマル

血液浄化療法は重症治療管理において普及しているが、栄養療法を実施する上では様々な留意点が存在する。血液浄化療法では各種栄養素がかなり喪失されるうえ、補充のために人工栄養として利用できる製剤でありながら、添付文書上の禁忌が発売当時の古い考え方に基づくもので、近年の血液浄化療法中の患者に投与する場合には齟齬が生じていた。2020年血液浄化療法実施時における禁忌の見直しが大部分の静脈栄養輸液で実施され、血液浄化療法中の静脈栄養では医師の裁量による管理が大きく拡大し、本学会でも管理上必要な注意事項を発信した。今回の改訂を受けて、本ワークショップでは、血液浄化療法中の実際の栄養療法において、改訂内容の浸透度、輸液製剤への組成への意識、適正管理に向けた栄養処方例などについて発表してもらい、MIRAIに向けて血液浄化療法中の栄養療法におけるさらなるミッションについて議論してもらいたい。

5 栄養剤の形状変化・半固形栄養のMIRAI

液体である経腸栄養剤の物性を変化させ、半固形と呼ばれる流動性を低下させた形状に変え、臨床的なメリットを期待する手法が本邦で開発された。この手法は臨床現場で広く支持を受けて急速に拡大し、それに対応する製品も医薬品や食品を含め選択の幅が広がり、診療報酬制度にも評価された。腸管内容の流動性はまだ不明な点も多いが、本邦で始まった本手法は液体よりも優れた点が多く、腸を利用した栄養管理においてまだまだ拡大する要素がある。本ワークショップでは、重症管理から在宅管理までを対象とする経腸栄養法において、考えられる形状変化についてアイディアを募り、MIRAIについての更なる展開について考えたい。

6 体組成測定のMIRAI
—実臨床への活用—

体組成測定はかなり以前からBIA法やCT法が利用され、研究成果の発表は続いているが、栄養状態の評価をどのように解釈し、その結果をどのように実臨床に活かすかについては一定の見解には至っていない。栄養処方を評価決定するうえでは、大きなボリュームである筋肉量の評価は欠かせず、体組成評価による筋肉量の推定は諸病態での栄養サポートを検討する上では必須の手法となると思われる。本ワークショップでは、各方法による測定結果を発表いただき、その解釈と活用に向けたコンセンサスを期待したい。

7 経腸栄養における投与アクセス選択の根拠を考える!
—推奨すべきアクセスは何か?—

経腸栄養は実施する場合に投与のアクセスが問題となる。簡便な経鼻胃管から胃瘻が浸透し、今では食道から小腸まで多彩な選択肢がある。現在、その選択の基準は経腸栄養での利用期間を念頭に、留置する側の消化管の状況を検討し決定されているが、少し踏み込んだ医学的判断が必要な場合がある。さらに、中長期にわたり利用する場合を想定し持続可能な選択肢として療養環境も考慮しなければならない。経腸栄養の有用性発揮のためには、投与する栄養組成とともにアクセスの選択も重要であり、本ワークショップではそれぞれの経腸栄養アクセスの医学的、社会的諸問題を発表いただき、有効な管理手法の選択のベストプラクティスを求めて議論していただきたい。

8 経腸栄養分野相互接続防止新コネクター(ISO80369-3)のMIRAI
—新規格への切り替えで発生した課題と対応策—

2019年12月より導入された経腸栄養分野相互接続防止新コネクター(ISO80369-3)は、従来型コネクターに比べ狭い口径と、接続時にロック操作が特徴的である。相互接続防止をねらった新コネクターへの切り替えの流れは世界的なもので、関係する医療領域間での口径選択の結果、経腸栄養領域では現形状のコネクター採用が決定している。経腸栄養は長期に様々な療養環境で実施されており、日々接続・着脱機会が多いうえ、留置アクセスは注入以外の利用もある。旧来の888と呼ばれる本邦独自のコネクターの完成度が高かったため、新コネクター導入では課題が発生し、その検討のため当初2年だった移行期間は一年延長されている。本ワークショップでは、新コネクターへの切り替えにおける課題と対応策について認識を共有し、本来の目的である相互接続防止の観点も踏まえた、経腸栄養管理のMIRAIについて、さまざまな立ち場から議論してもらいたい。

9 地域で診るポスト急性期医療における栄養サポートのMIRAI
—病院NSTと地域事業者との連携で担うべき役割とは—

急性期治療では集約化が図られ、在院日数の短縮化の中で、ポスト急性期医療の比重が高くなっている。栄養サポートもそれに連動しており、療養の場が在宅から療養型病院や施設まで多様となる中で、地域全体でポスト急性期を支える医療体制が検討されている。発端者として病院の果たす連携の役割は大きく、また受け皿となる地域事業者との日常的な関係も重要となってくる。NSTは入院患者向けの活動を軸に設計されており、制度上これらの連携スキームは担保されておらず、NSTを介さない連携も見受けられる。入院治療と連動した質の高い栄養サポートは必要であり、さらにポスト急性期の医療度が高い病状ではより重要であることは知られている。本ワークショップでは、各地域での取り組みを紹介いただき、MIRAIのあるべき連携について、実際の活動から見てくるNSTの果たす役割も議論したい。

10 栄養領域における業務支援のMIRAI
—ICT、IOTによるイノベーションと求められる栄養業務の標準化—

近年、医療業界でもICTやIOTによるイノベーションの波が来ている。ひと昔前の単なる伝票類のファイル化であった電子カルテ導入を経て、今では映像解析技術や高速通信などの革新によるモニタリングや診断技術向上など、人や対面を重視し足の重かった制度もCOVID-19拡大を機に動き始めている。多くの情報を集約しなければならない栄養サポートにとっては業務支援ツールとしての新たな期待が広がるが、そこにはデジタル化で欠かせない診療行為の標準化の過程も存在する。本ワークショップでは、すでに実践されている電子カルテレベルの事例だけでなく、今後実践可能と考えられるような情報統合の提案や課題などの発表機会を広く提供し、業務支援のMIRAIについて考えたい。

〇要望演題

1 栄養評価(GLIM criteriaを含む)
2 重症病態における栄養管理
3 周術期栄養管理(ERAS を含む)
4 頭頚部・消化管疾患
5 肝胆膵疾患
6 呼吸器疾患
7 循環器疾患
8 腎・泌尿器疾患
9 脳・神経・筋肉疾患
10 高齢者
11 小児、重症心身障児
12 血糖管理、糖質制限食、肥満
13 サルコペニア・フレイル
14 がん治療
15 がん悪液質
16 水・電解質管理
17 体組成
18 栄養処方決定
19 静脈栄養
20 摂食・嚥下障害
21 味覚障害
22 微量元素
23 感染症治療(COVID-19を含む)
24 栄養教育
25 NST
26 栄養管理手技
27 地域連携・在宅栄養管理
28 業務改善

〇一般演題(口演)※ポスター発表は行いません。

1 栄養評価・GLIM criteria
2 体組成分析
3 水・電解質
4 糖代謝
5 たんぱく代謝
6 脂質代謝
7 ビタミン・微量元素・抗酸化物質
8 輸液・静脈栄養(TPN・PPN)
9 脂肪乳剤
10 静脈栄養アクセス・ライン管理(静脈ポートを含む)
11 経腸栄養
12 経腸栄養アクセス(PEG/PTEG/腸瘻など)
13 半固形栄養・栄養剤の形状変化
14 相互接続防止新コネクター
15 栄養治療ディバイス
16 がん(栄養評価)
17 がん(周術期管理)
18 がん(化学・放射線療法)
19 がん(免疫療法・関連有害事象)
20 がん(悪液質)
21 周術期(がんを除く)
22 救急診療・集中治療
23 感染症治療(COVID-19を含む)
24 低栄養・リフィーディング対策
25 腸管不全・短腸症候群
26 サルコぺニア・フレイル(評価・対策など)
27 リハビリテーション・運動介入
28 肥満
29 小児・重度心身障害
30 摂食嚥下障害
31 循環器疾患
32 肺・呼吸器疾患
33 消化管疾患
34 肝胆膵疾患
35 腎・泌尿器疾患
36 脳・神経・筋肉疾患
37 血液疾患
38 頭頚部疾患
39 糖尿病・内分泌疾患
40 周産期・婦人科疾患
41 褥瘡・スキンケア・皮膚疾患
42 味覚・嗅覚の異常・障害
43 緩和医療
44 症例報告
45 栄養管理における薬物治療
46 NST回診・カンファレンス
47 NST専従
48 NST専任各職種
49 NSTの院内活動・啓発
50 NST専門療法士のための臨床実地修練
51 医科歯科連携
52 歯科・口腔ケア
53 地域連携・在宅栄養管理
54 感染対策・衛生管理
55 食形態調整・ミキサー食
56 病院食管理・運営
57 栄養食事指導
58 栄養教育
59 タスクシフト・タスクシェア
60 医療制度
61 看護師
62 薬剤師
63 管理栄養士
64 臨床検査技師
65 理学療法士
66 作業療法士
67 言語聴覚士
68 歯科衛生士
69 診療放射線技師
70 その他の職種
1 栄養評価・GLIM criteria
2 体組成分析
3 水・電解質
4 糖代謝
5 たんぱく代謝
6 脂質代謝
7 ビタミン・微量元素・抗酸化物質
8 輸液・静脈栄養(TPN・PPN)
9 脂肪乳剤
10 静脈栄養アクセス・ライン管理(静脈ポートを含む)
11 経腸栄養
12 経腸栄養アクセス(PEG/PTEG/腸瘻など)
13 半固形栄養・栄養剤の形状変化
14 相互接続防止新コネクター
15 栄養治療ディバイス
16 がん(栄養評価)
17 がん(周術期管理)
18 がん(化学・放射線療法)
19 がん(免疫療法・関連有害事象)
20 がん(悪液質)
21 周術期(がんを除く)
22 救急診療・集中治療
23 感染症治療(COVID-19を含む)
24 低栄養・リフィーディング対策
25 腸管不全・短腸症候群
26 サルコぺニア・フレイル(評価・対策など)
27 リハビリテーション・運動介入
28 肥満
29 小児・重度心身障害
30 摂食嚥下障害
31 循環器疾患
32 肺・呼吸器疾患
33 消化管疾患
34 肝胆膵疾患
35 腎・泌尿器疾患
36 脳・神経・筋肉疾患
37 血液疾患
38 頭頚部疾患
39 糖尿病・内分泌疾患
40 周産期・婦人科疾患
41 褥瘡・スキンケア・皮膚疾患
42 味覚・嗅覚の異常・障害
43 緩和医療
44 症例報告
45 栄養管理における薬物治療
46 NST回診・カンファレンス
47 NST専従
48 NST専任各職種
49 NSTの院内活動・啓発
50 NST専門療法士のための臨床実地修練
51 医科歯科連携
52 歯科・口腔ケア
53 地域連携・在宅栄養管理
54 感染対策・衛生管理
55 食形態調整・ミキサー食
56 病院食管理・運営
57 栄養食事指導
58 栄養教育
59 タスクシフト・タスクシェア
60 医療制度
61 看護師
62 薬剤師
63 管理栄養士
64 臨床検査技師
65 理学療法士
66 作業療法士
67 言語聴覚士
68 歯科衛生士
69 診療放射線技師
70 その他の職種
1 栄養評価・GLIM criteria
2 体組成分析
3 水・電解質
4 糖代謝
5 たんぱく代謝
6 脂質代謝
7 ビタミン・微量元素・抗酸化物質
8 輸液・静脈栄養(TPN・PPN)
9 脂肪乳剤
10 静脈栄養アクセス・ライン管理(静脈ポートを含む)
11 経腸栄養
12 経腸栄養アクセス(PEG/PTEG/腸瘻など)
13 半固形栄養・栄養剤の形状変化
14 相互接続防止新コネクター
15 栄養治療ディバイス
16 がん(栄養評価)
17 がん(周術期管理)
18 がん(化学・放射線療法)
19 がん(免疫療法・関連有害事象)
20 がん(悪液質)
21 周術期(がんを除く)
22 救急診療・集中治療
23 感染症治療(COVID-19を含む)
24 低栄養・リフィーディング対策
25 腸管不全・短腸症候群
26 サルコぺニア・フレイル(評価・対策など)
27 リハビリテーション・運動介入
28 肥満
29 小児・重度心身障害
30 摂食嚥下障害
31 循環器疾患
32 肺・呼吸器疾患
33 消化管疾患
34 肝胆膵疾患
35 腎・泌尿器疾患
36 脳・神経・筋肉疾患
37 血液疾患
38 頭頚部疾患
39 糖尿病・内分泌疾患
40 周産期・婦人科疾患
41 褥瘡・スキンケア・皮膚疾患
42 味覚・嗅覚の異常・障害
43 緩和医療
44 症例報告
45 栄養管理における薬物治療
46 NST回診・カンファレンス
47 NST専従
48 NST専任各職種
49 NSTの院内活動・啓発
50 NST専門療法士のための臨床実地修練
51 医科歯科連携
52 歯科・口腔ケア
53 地域連携・在宅栄養管理
54 感染対策・衛生管理
55 食形態調整・ミキサー食
56 病院食管理・運営
57 栄養食事指導
58 栄養教育
59 タスクシフト・タスクシェア
60 医療制度
61 看護師
62 薬剤師
63 管理栄養士
64 臨床検査技師
65 理学療法士
66 作業療法士
67 言語聴覚士
68 歯科衛生士
69 診療放射線技師
70 その他の職種

〇フェローシップ賞応募セッション

フェローシップ賞へ応募される場合は、以下の規定をご確認の上、ご応募ください。

《フェローシップ賞応募規定》
  1. 応募者は本学会員で、過去5年間に本会での発表経験を有すること。
  2. 受賞後2年以内にASPENあるいはESPENに出席可能であること。
  3. 受賞者は、2年以内にASPENあるいはESPENへ参加すること。(オンライン開催の場合を含む)
  4. 受賞者は、参加するASPENあるいはESPENへ演題発表の申込みを行うこと。
  5. 受賞者は、ASPENあるいはESPENに出席後、e-journal「学会誌JSPEN」へ別途定めた形式で学会参加報告記および受賞演題の抄録を投稿すること。
  6. 日本臨床栄養代謝学会に関連する他の賞への重複応募は認めない。
  7. 応募研究内容は、最近の研究成績に基づく独創的な内容とし、原著あるいはそれに準ずる(メタ解析など)ものとする。
  8. 応募セッションでの発表(プログラム、抄録およびスライド表記)は発表者1名のみとし、共同演者は含まない。ただし、応募セッションに不採用の場合に要望演題または一般演題での発表を希望する演題は、その場合に備えて学術集会で定められた規定人数まで共同演者を含めて登録することが出来る。
  9. 症例報告は対象外とする。
  10. フェローシップ賞の発表に際しては、医学研究及び医学発表における倫理的問題に関する見解及び勧告(平成22年2月25日)を遵守する。
  11. 演題応募締切の時点で年会費を完納していること。

JSPEN学術集会での発表歴(上記規定1.)および、以下の応募資格の除外事項について、登録時にも確認していただきます。

※フェローシップ賞応募演題として採用されない場合は、要望演題または一般演題での発表となりますので、予めご了承の上、ご応募ください。

《応募資格の除外事項等》
  1. 本学会の研究助成金受領者、過去に本学会で何らかの受賞歴を有する者は、本賞への応募はできない。
  2. 本賞の審査委員長および審査委員は、申請者(研究代表者)とはなれない。
  3. フェローシップ賞応募者セッションに選出されなかった場合は、要望演題または一般演題に応募することが可能で、その場合は共同演者(審査委員長あるいは審査員も可)が提示される。
  4. 本賞への応募は、筆頭で一人一演題のみとする。(同一施設から異なる発表者の応募は可)